生活面への5つの影響

1.ストレスが増える
眠いのに眠ってはいけないということ自体がまずストレスを招きます。また、寝不足状態ではストレスで増える活性酸素を分解しきれなくなるため、細胞の修復作業にも影響を及ぼし疲れが取れにくくなります。

2.気分にムラが出やすくなる
睡眠不足だとイライラすることが多くなります。これは睡眠不足で生活のリズムが乱れ、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の生成が阻害されるからです。セロトニンには心のバランスを保つ作用・眠りを促すメラトニンの原料という2つの役割があるため、不足すると気持ちが不安定になりやすく眠りも浅くなりがち。睡眠とセロトニンには深い相互作用があるのですね。

3.日中パフォーマンスの低下
質の良い睡眠とは「脳が休むことが出来ている状態」のことを指します。睡眠不足では脳の休憩時間が足りずオーバーワークとなり、思考力・認知力の低下から物事を判断することが難しくなって意識が散漫になっていきます。また、覚えた知識などは睡眠中に記憶されますので、せっかく徹夜で勉強をがんばっても睡眠不足により勉強したことを忘れてしまうなんてことも!

4.ケガや交通事故などへのリスク増大
睡眠不足で脳の判断力が鈍ると、車の運転中や歩行中にとっさの反応が出来なくなる確率が上がります。反射神経も鈍るので、ロングドライブの予定がある前夜などはしっかり睡眠を取るようにしましょう。

5.孤独になりやすい
ニューズウィーク日本版によると「睡眠不足では脳の恐怖を感じ取る部位の反応が活発化する」という研究結果が、学術ジャーナル「ネイチャー・コミュニケーションズ」上で発表されたとのこと。こちらもセロトニンが不足するのが原因の現象ようで、さらに他人との関わり合いを積極的に求めなくなるとも言われています。

睡眠不足と孤独感の関係について参照:ニューズウィーク日本版

睡眠不足の影響はさまざまなものがありますが、深刻な問題になりやすいものも多く「たかが睡眠不足、されど大事な睡眠」だと言えるでしょう。